2024/05/10
先日ご紹介した、「パーセンタイル曲線」で、ご自身の歯を1本でも多く残すことの重要性がおわかりいただけたと思います。
また、1本でも多く残すことが、将来急激なペースで歯を失うことを予防することになるということも、おわかりいただけたと思います。
ですが、すでに多くの歯を失われている方にとっては、「この先どうしよう。」という不安な内容だったのではないでしょうか。
さて、今日は「失った歯をどうするか」という話をしていきたいと思います。
まず、大きく分けて3つの方法があります。
- 入れ歯
- ブリッジ
- インプラント
です。この違い、みなさんはご存じでしょうか。
この3つの方法の違いと、それぞれのメリット・デメリットをお伝えします。
※残っている歯に金属のバネをかけ、失った歯の代わりとなる人工歯を固定する方法
メリット :治療期間が短い、保険適用あり、手術の必要がない
デメリット:違和感が強い、噛む力は天然歯の60%程度、バネをかける歯に負荷がかかる
※失った歯の代わりとなる人工歯を、両隣の歯に被せる冠と一体でつくり、固定する方法
メリット :違和感が少ない、治療期間が短い、手術の必要がない、保険適用あり
デメリット:両隣の歯を削る必要がある、両隣の歯に負荷がかかる
※歯の失われた部分の歯槽骨に人工歯根(インプラント体)を埋め込み、その上に人工歯をつける方法
メリット :噛む力は天然歯と同等、違和感がない、周囲の歯に負荷をかけない
デメリット:治療期間が長い、治療費が高額(自費)、手術が必要
いかがでしょうか。
同じ、「失った歯を補う方法」でも、そのアプローチ方法は全く違うものです。
当院が最も重視するポイントと考えているポイントは、「残った歯に対する影響」です。失った歯を補えても、その他の健康な歯に負担がかかり、その健康だった寿命を縮めてしまっては、口腔内全体にとって良い治療とは言えないからです。
インプラントは唯一周囲の歯に負担をかけない方法ですので、失った歯をつくるだけでなく、良い歯を失わない方法でもあります。
もちろん、患者様自身のご希望や、お体の状態等によって、他の治療を選択することも可能です。
お気軽にご相談ください!