2024/08/19
まだまだ暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
突然ですが、本日はみなさまに、当院の治療に対する考え方をご紹介したいと思います。
モリタ歯科医院は、平成3年の開業時より一貫して患者様の歯が残ることを第一に考えています。
令和6年7月現在、2400名を超える患者様がメインテナンスの中で、PMTC(専門的口腔ケア)や歯石除去、噛み合わせのチェックを受けておられます。
さて、患者様の歯が悪くなる原因は、主に3つあります。
一つは「むし歯」、
二つ目は「歯周病」、
そしてもう一つ、最近特に注目されているのが「睡眠時の噛みしめ」です。
むし歯になりやすい方、歯周病になりやすい方、仕事などのストレスで噛みしめが強くなっている方など、患者様によって、あるいは時期によってこの3つのリスク因子(病気の原因)の大きさは異なります。
モリタ歯科医院では、患者様ごとに異なるリスク因子をしっかりと見極め、最も適した治療計画とメインテナンスプログラムを作成することから始めています。
なぜなら、例えばむし歯になるリスクが高い方に、3ヶ月ごとに歯のクリーニングを受けていただいても、毎日のホームケアでの適切なフッ化物の応用がなされていなければ、むし歯は防げないからです。
また、歯がしみる原因の多くが、睡眠時の過度な噛みしめであるにも関わらず、そのような方に対症療法的にしみ止めを塗っても、根本的な治療ではありませんし、ましては痛みをとるために神経を抜くような治療をすれば、歯そのものが弱くなるため、正しい選択とは言えません。
さらに、歯周治療が不十分な患者様に、毎月クリーニングだけを行っても、歯を失うことを止めることはできません。
全ての患者様に共通して必要なことは、
- 正確な検査、正しい診断を行った後、適切な治療を行う。
- 良くなった状態を維持するためのメインテナンスを行う。
ということです。
また、当院では、最善の治療は、むし歯・歯周病・噛みしめから歯を守ること、すなわち「予防」であると考えています。一度悪くなった状態を元の完璧な状態に戻すことはできないからです。
むし歯になった歯も、歯周病で溶けた骨も、噛みしめで割れた歯も、残念ながら、治療で元通りにはならないのです。もちろん、早期に発見し、早期に治療することは、大切なことですが、治療を繰り返しているばかりでは、歯は徐々に失われていきます。
現時点で問題を抱えている方は、治療→再治療→再治療→抜歯といった負のスパイラルに陥らないよう、まずは、最適な治療を選択していただき、「良い状態」に戻しましょう。そしてその「良い状態」を維持していけるよう、適切なメインテナンスを受けましょう。
口腔機能を維持することは、食物を咀嚼するという栄養学的要素だけでなく、食事や会話を楽しむといった生きる喜びにつながり、健康で豊かな人生を送るための基礎となるでしょう。
モリタ歯科医院は、みなさまの健康で豊かな人生を、積極的に守っていきたいと考えております。