2024/06/17
先日、「だらだら食べ」の回で、甘いものをだらだらと摂っていると歯の成分が溶けだして、むし歯になりやすくなるとお話ししました。「脱灰」と「再石灰化」のバランスが保てるよう、気を付けていきましょう!
「だらだら食べ」に気を付けていただきたいのはもちろんですが、今日は、「歯を溶かす食品」についてご紹介したいと思います。
歯が溶け出し始めるpH値(臨界pH)は「5.5」と言われています。
つまり、pH値が5.5以下のものは「歯を溶かす食品」ということになります。
日頃摂取しているものが、歯に良いのか悪いのか…
飲み物を例に、具体的に見ていきましょう!
いかがでしょうか。毎日のように摂取しているものが、pH値の低い位置にあったりしませんでしたか?
一見健康によさそうなものも意外と危険なpH値ですよね。
「甘いもの」は摂取することでむし菌の働きによって「酸」が生み出され、歯が溶けていきますが、食品そのものに「酸」が多く含まれる場合も、歯が溶けていくのです。歯が溶けだした状態は、とてももろく、むし歯になりやすいのです。
「酸っぱいもので歯が溶ける」という認識、お持ちでしたか?
この表には載っていない食品で、pH値が低い意外なものとしては、
・ドレッシング
・フルーツ
・クエン酸などのサプリメント
・ヨーグルト
・梅干し
などがあります。健康のためと思って摂取されていると思いますが、歯にはダメージを与えている可能性があります。
みなさんに今日、これらをご紹介したのは、「摂取しないでください!!」ということではありません。
ただ、「歯を溶かしやすいもの」という認識をお持ちいただき、摂取の際には少し気を付けていただけると嬉しいです!
甘いものや、pH値の低い食品を摂る際は、
・だらだらと摂取しない。
・摂取後、水やお茶などを飲む(うがいをする)。
・歯を磨くのは、再石灰化(30分程度)待ってから。
・歯磨きには高濃度のフッ素入り歯磨き剤を使用する。
などの点に気を付けてください!
食品のpH値、少し気にしながら、うまく付き合っていきたいですね!